Nigel Spencer のSIM放浪記

レースシムについての備忘録です。

レースSIMの為にCPUを交換した話(後編)

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SIMレーサーの皆様、ご機嫌よう!

前回は、私の自作PCのCPUを換装し、6コア12スレッドのRyzen 5 5600Xから、8コア16スレッドで3D V-Cacheを採用したRyzen 7 5800X3Dへアップグレードするまでの経緯を書きました。

今回は実際に換装して、効果はあったのか?の解答編です。

 

⚫︎CPUクーラーを新調したこと

 5800X3DはL3キャッシュの容量増加で熱に厳しいとの前評判でしたので、10年近く使用したサイズの兜2から、JIUSHARKのJF13Kに換装しました。

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 私のPCはオープンフレームで、マザボの真正面からサーキュレーターの風を当てて、CPUとGPUSSDを強制対流でガンガン冷やす思想ですので、トップフロー方式は拘りポイントです。

 っていうか兜はSocket754の時代から対応してるので、AMDだと20年以上前のCPUから使えたんですね。基本構造が変わらないって素晴らしい。

 取付はねじ止めするだけと、至って簡単でした。むしろ台座のフックに引っ掛けるタイプの兜よりシンプルで楽。これもオープンフレームの作業しやすさの恩恵でしょう。

 逆にMicroATXケースに装着しようとすると、ツールパスや手で保持するスペースの確保が難しいと思います。それらの場合はマザボを外してから作業するか、簡易水冷を選ぶのが無難かもしれませんね。

 

⚫︎乗せ換え時のトラブル

①fTPMの切り忘れ

 旧環境である5600Xを搭載した状態で、UEFI画面からfTPMを解除する必要があったのですが、ワタクシ古い時代の人間なので(言い訳)まさかCPU側で暗号化技術が適用されてるとは夢にも思いませんでした。(単なるリサーチ不足です)

 おかげで何度試してもWindows起動できず、換装をやり直すハメに。。。皆様はご注意くださいませ。

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②SAMが適用されない?

 AMDのSmart Access MemoryというCPUとVRAMのやりとりを高速化する技術です。

 UEFI画面でCSMの無効化と、PCI Configの設定変更は実施したのですが、AMD Software上でSAMが有効と表示されない。。。仕方ないので、以下ベンチはSAM無効で実施しました。

 んでもって後日、何度か再起動していたら、しれっと反映されていました。。。マジで謎。

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⚫︎3DMARKベンチ

 まずはド定番のベンチマークソフトで実力チェックしました。

 

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TimeSpy (5600X)

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TimeSpy (5800X3D)

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FireStrike (5600X)

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FireStrike (5800X3D)

 

DX12テストのTimeSpy、DX11テストのFireStrikeともに10%程度スコアが伸びました。CPUスコアでは20~30%上昇。

 ほぼほぼ期待していた通りの数値が出てくれています。不良品を引かずに済んだ事は確認できました。

 テスト時はSAMが適用されていなかったので、多少GPUスコアが落ちているのはそれ込みで誤差レベルでしょう。

 CPU温度は20%程度上昇。それでも最高で69℃を保てているので、一先ずクーラーの冷却性能も大丈夫そうです。

 真夏が心配ですが、そこは様子見ですね。

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⚫︎AssettoCorsaベンチ

 AC純正のベンチマークでの比較テストを実施しました。しかしHWiNFO64を記録採り忘れる大チョンボ。。。

 FHDシングルモニタ環境で、FSRやAFMFは無効。できる限りEPICな描画設定で比較しました。

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5600X

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5800X3D

 ソフト上のFPS値を比較すると、スタート直後の落ち込みが明らかに改善しています。最低69fpsまで下がっていたものが、140fpsをキープできていますので、やはりCPU換装は、一定の効果がありそうです!

 

⚫︎AssettoCorsa実使用

 次にVRでプラクティスモードの首都高MOD SRP v0.9.1をKunos純正NDロドスタで1周し比較しました。私の環境では最新の有料版CSPとPureを入れており、時間は夜0:00、芝浦PAスタートです。

 描画設定は中程度で基本90FPSが出せて、時折45FPSまで落ちる程度の負荷。

 AMD SoftwareでのFPSロギングは失敗。なぜかACは上手くFPSが認識されません。

 HWiNFO64のFPS測定を見る限り、AFMFの効果が顕著に出るようになりました。軽いとこだと280fpsとか出てます。。。

 ただし、首都高でのFPS低下は、GPU依存の様子。銀座付近の重さは相変わらずです。

 負荷がそこまで重くない(90FPSが出せる)領域では、AFMF効果が出ている様子。

 CPU温度はピークで53℃まで上がりましたが、これなら夏場も大丈夫そうですね。

 GPU温度、負荷率、消費電力はほぼ変わらず。

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⚫︎AssettoCorsaCompetizione実使用

 VRのシングルで、鈴鹿で16台を相手のクイックレースを実施しました。スタート位置は8番手から。

 ここでもAMD SoftwareでのFPSロギング失敗。やっぱしRadeonと相性悪い?(笑)

 FPSの低下自体はやはり発生しています。スタート直後は90FPSを保てない場面も見受けられました。

 しかしそれ以上に、換装前後で、明らかに不快なスタッタリングが消え、挙動も穏やかで集団走行が容易な印象になりました。

 HWiNFO64のFPS測定を見ると、5600XではVRAM上限(16GB)に張り付いていたのが30%ほど削減でき、余裕が出来ています。吃音の解消はこれが要因かもしれません。

 CPU温度はピークで55℃まで上がりましたが、旧環境とほぼ変わりません。

 GPU温度、負荷率、消費電力もほぼ変わらず。

 

⚫︎まとめ

 今回はレースSIMの為のCPU換装ということで、一般的なPCベンチと、AC、ACCでの実使用で比較しました。

 私の環境として、ゲーミング用途のみのPCであるため、このようなテストと結果となりましたが、動画編集や3Dデータ作成などのクリエイティブな用途に用いられる場合は、また異なる評価もあると思います。

 

 まず最大の懸念であった、ACCでの走行中の吃音によるFFB情報への影響には、絶大な効果有でした。

 特に、VRAMの使用率が低下し余裕が持てるようになった点は、当初想像もしていない副産物的メリットでした。

 逆にVRで遊ぶACCってこんなにハードウェアへの要求が高いんですね・・・。認識を改めました。

 また嬉しい誤算として、今回のテストでは、システムの最大温度や、消費電力にほぼ差が見られませんでした。

 いずれも大幅な上昇も覚悟していたため、電源ユニットの交換はまだ心配しなくてもよさそうです。

 また、周囲にAI車が近接している状況でのFPS値の落ち込みにも、一定の改善が見られたのも、当初の狙い通りでホッとしたポイントです。私の4万7千円は無駄じゃなかった…!

 一方で、AC首都高の様に、やはり根本的なGPU性能が不足しているケースも再確認できました。

 VRを使用して、ある程度の画質で、夜の首都高をオンラインやAI車ありの環境で遊ぶならば、RX7900XTXや、RTX4090などのハイエンドGPUが必要になると思われます。マジで沼ですね。。。

 またCPUについても、第13世代Core i9や、Ryzen7 7800X3D等の最新レベルのものが要求されるでしょう。

 

 結論として、私から見た5800X3Dの投資対効果の評価としては、満足いくものでした。

 PCの性能なんてすぐに陳腐化しますので、最高の環境は最新の環境、が基本です。従って万人にはオススメしませんが、既にAM4環境を持っている方で、GPUの性能が活かしきれていないと疑いを持っている場合は、試してみる価値があるのではと思います。

レースSIMの為にCPUを交換した話(前編)

SIMレーサーの皆様、ご機嫌よう!

暫くぶりの更新となってしまいました(汗

 

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この度、SIMに使用する自作PC環境に手を加え、CPUをRyzen7 5800X3Dに交換しましたので、その顛末を書きたいと思います。


今回は前編として交換に至った経緯とかを。

なお、以下のゲーム動作に関する記述は、あくまで私の環境での、私の主観に基づく意見であり、理論的根拠は何らありませんので、ご参考まで。

 

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⚫︎レース中のフレームレートが安定しない

 特にAssettoCorsa Competizione(以下ACC)やrFactor2(以下rF2)で顕著なんですが、特にレースのスタート時や接近戦でのカクツキが気になるんです。

 そういう状況って、特にマルチはSAレートも掛かってるからお互い接触にとても気を使うし、迷惑かけないよう操作に神経使ってます。

 ただ単に映像がコマ送りになるだけなら、画質を落とせばFPS自体は稼げる筈ですし、まだ諦めもつくのですが。

 ただ、ACCは根本的に動作が重めなSIMな上、結構画質下げても上記のシチュエーションだと不安定になりがちなのと、FPS低下してる時はハンコンのFFBを介して伝わる情報も、欠落している印象なんですよね。。。

 このままでは走る迷惑行為になってしまう!?と思うと、マルチレースへの参加も気が引けてしまいます。

 また、集団を抜け単独で走っている場合でも、時折スタッタリング(吃音)と呼ばれる一定リズムでのプチフリを感じる瞬間があります。

 根本的にACCとRadeonと相性が悪い可能性も考えられ、RTX4080や4090に手を出すしか無いのか。。。と考えると憂鬱です。

 

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⚫︎これまでの私のPCの構成

 まず前提として、私はVR(Meta Quest2)ユーザーです。従ってGPUに要求される性能水準も、自ずと高いものになっている事は御承知ください。

 元々AssettoCorsa(無印。以下AC)で遊ぶ事を想定して組んでいた私のPCの構成は以下です。


CPU: AMD Ryzen5 5600X

M/B: AsRock B550M Pro4

RAM: DDR4 3200MHz 32GB

SSD: NVMe 1TB

GPU: Radeon RX6800XT


 6コア12スレッドのRyzen5を選んだのは、ゲームにはマルチコア性能よりシングルコア性能が効くというイメージがあり、実際購入時は5600Xの評判は良かったです。何より学生時代からIntelよりAMD贔屓だったことも大きい(笑)

 そしてGPUも同様でNvidiaではなく…昔から業界2番手が好きなんです(苦笑)。DX11ベンチスコア比で、コスパが非常に良いのも決め手でした。

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⚫︎FPS低下の原因を考察する

 そんな感じで組んだMy自作PCでしたが、2年弱使用してみて、冒頭の症状が気になっています。

 近年のPCゲームにおける快適さは、ある程度GPU性能が占めるとはいえ、私が使っているRX6800XT自体はミドルハイクラスのパワーがあるGPUですし、周囲に車両や構造物が多くない状況では、キチンと欲しいフレームレートは出ています。

 以下は私の推論ですが、3Dオブジェクトが近接している状況で処理が重くなるということは、pc側でそれらの物理演算の負荷が上がっている=CPUの処理が追いついていないのでは?という疑念が。

 またそれに拍車をかけるように、Youtubeなどで ACCのfps値を公開している動画やフォーラムを見ていくと、ACCは CPU負荷も大きい?という情報が。。。

 特にRyzen7 5800X3Dの評判がとても良い。

 ゲーミングだけなら上位クラスのCore i9に喰らいつく性能を発揮するとも。気になって仕方ありません!

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⚫︎AMDの3D V-Cacheについて

 そもそも5800Xと5800X3Dって?5700X3Dっていうのもあるよね。何が違うの?という話ですが、ごくごく簡単に言ってしまえば、第3世代Ryzen7のL3キャッシュ特盛りモデルが、5800X3Dになります。そして数字が少ない5700X3Dというのは動作クロックを少し下げ、製造国が中国になった廉価モデルに当たります。

 L3キャッシュが増えるとなぜゲーミング性能が向上するのか?は私は情報工学の専門家ではないので判りません(笑)結果がそうなるとAMDが主張しているからそうなのです!

 ただ、この効果が得られるかどうかは、ゲームタイトルの特性や、各ユーザー毎の使用環境にも左右されるとの情報もあります。

 

⚫︎Ryzen7 5800X3Dという商品を取り巻く状況

 上記のような特色を持つ5800X3Dですが、人気の証か、それとも単に供給数が少ないのか、市場では品薄が続いています。

 中古市場はほぼ枯渇状態で、メルカリなどのフリマアプリだと新品価格を上回る値付けでの出品も珍しくありません。

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 一方で、既に後継モデルの7800X3Dが発売されており、そちらもネットでの評判は非常に良いです。

 しかしながら、そちらとはソケット形状が異なるため、旧環境のAM4マザーボードでは物理的に使用できません。対応するAM5マザーやDDR5メモリはまだ高価なんですよね。。。

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 一方同じくAM4を使用する前述の5700X3Dも気になる存在。心配されていた日本市場では販売されないのでは?という予想をよそに、2024年2月よりデビューを果たしました。

 元々5800X3Dをダウンクロックして運用すると、ゲーミング性能をほぼ犠牲にせず、低消費電力化できるらしく、それが出荷時から設定されているイメージでしょうか。

 ただ、まだ発売された直後ということもあり、価格が高い。。。正規販売店で比較すると5800X3Dと数千円しか変わりません。

 これではあまり旨味がない?

 そんなことを考えてまとめたのが、以下のメリット・デメリットのリストになります。


⚫︎私が考えた5800X3Dを選ぶメリット

・下位モデル5700X3Dと4000円差しかない

・AM4環境で最高のゲーミング性能なのは間違いない

・iRacing等でFPS向上効果有という報告例あり

・これからさらに続きそうな円安傾向

・3DV-Chash技術自体は7800X3Dと変わらない

・7800X3D導入するよりトータルで3万円は安くすむ

・16コアの core i7 13700kより1.7万円も安い

・中古価格も高止まりしてて、在庫もほぼ無い状況

・将来の新製品に向けたAMDへご祝儀(笑)

 

⚫︎私が懸念した5800X3Dを選ぶデメリット

・正規代理店価格とはいえ5万円弱は高い。単価は最新モデルの7800X3Dと変わらないですよ!

・すでに発売から2年経つ旧モデルであること

・レビューを見る限り熱と消費電力は気になる

・4KやVRなどの高画質環境だと効果薄いかも?

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⚫︎私の結論

 4.7万円の値札は正直高いですが、現行AM4環境を延命させ6800XTを活かしきれれば、あと数年は遊べそうに思います。また最近の為替の円安傾向は今後暫く続きそうな予感がするので、次世代ハードやSIMソフトが出てきても国内で入手するのは割高になることが避けられないかなと。

 無限に湧いてくる物欲に一旦区切り(諦め)をつける為にも、効果的な投資だと判断しました。

 またAM4最強ゲーミングCPUというロマンと、ZEN5で9800X3Dなどのまたトンデモない性能の製品を出してくれることへの期待を込めて、AMDへのご祝儀としようかなと。


 そんな私の判断は、果たして吉でるか凶とでるか

 実際の取り付けレビューは後編でお送りしたいと思います、乞うご期待!

ご予算別!オススメSIM機材セレクション 2023年冬。

古今東西、SIMレーサーの皆様こんにちは!

 

前回は、健康で文化的な最低限度のSIM生活の為の環境づくりをご提案いたしましたが、ステップアップを考慮している方や、初めから高いレベルを求める人への参考情報は何かないかと思い至りまして。。。

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今回はナイジェル流、ステップ別SIM機材セレクションをお送りいたします。

評価軸は、客観的なコストパフォーマンスと私周辺で聞く評判です。

ご紹介した以外にも沢山の機材が世の中には存在していますが、

比較的日本でも入手しやすいものを中心に構成しました。

 

なお、各製品の価格は、執筆当時(2023年12月中旬)調べになります。ご容赦ください。

また、機材を繋げるPCやモニターは含まれていません。別途ご用意ください。

それではお楽しみいただけましたら幸いです!

 

◆中古でもいいからとにかく安く始めたい人
のめりこむかどうか判断が出来ない最初のうちは、なるべく予算を切り詰めたいもの。

初期投資を抑えつつ、もし飽きて手放したくなっても処分が簡単そうなチョイスを意識しました。

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Logicool G27(中古) 20,000円

・Playseat Challenge 30,000円

 ⇒合計:50,000円くらい。

前回の記事でご紹介済みの内容ですね(笑)

この価格で3ペダルとHシフターも付いてます。

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またブレーキを簡易ロードセルに改造出来るキットもあったりします。(元に戻すのも簡単ですよ)

ネックを挙げるとすれば、Logicoolの製品は信頼性設計に乏しいので、いろいろ故障するんですよね・・・

最低でも、機械いじりや、電化製品の修理経験がある方の方が、ストレスは無いかもしれません。

 

②新品でとにかく安くDDハンコンが欲しい人

中古は気分良くないな、修理する手間はかけたくないな、という方の最安構成はこちら。

拡張性を無視すれば、これだけでもかなり快適に遊べると思います。

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・CAMMUS C5 Bundle 50,000円(海外公式サイト価格)

・Playseat Challenge 30,000円

 ⇒合計:80,000円くらい。

この値段でFFBモリモリの5NmクラスのDDセットが買えるなんて、いい時代です。

デメリットは拡張性がほぼゼロであること。ハンドル交換とかはできません。

また、角度検知式2ペダルは、不満が出ると確実にゴミ箱行きになりますね。

 

③発展性も考慮しつつ、予算を切り詰めたい人

将来的に好きな形状のハンドルに換えたり、トルクアップも狙いたいけど、

出来るだけ低い予算からスタートしたいな、という方はこちらがオススメです。

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・Fanatec CSL DD 30,000円(公式バンドルセール)

・Fanatec CSL SW P1 17,900円

・Fanatec CSL Pedals 10,500円

・Costick Strasse RCZ01 59,800円

 ⇒合計:120,000円くらい。

ハンドル交換可能な5NmクラスのDDベースが、公式のバンドルセールで3万円で手に入りますよ!

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更に+30,000円を上乗せすれば、8Nmのトルクとロードセルペダルに性能アップ可能です。(買い方注意)

性能アップ後の出力を見据えると、そろそろ剛性のあるコクピットが欲しくなりますね。

RCZ01は格好いいセミバケが付いて、オプションも多彩ですので、末永く遊べます。

ここまで出費すれば、まず大概の人は満足するし、過不足ないと思いますね。

気になるとすれば、CSLペダルのロードセルブレーキは踏み心地ガチガチのハード系なので、市販車的ではないかも。

 

コスパ良く、本格的な機材が欲しい人

実車も結構乗ったし、リアルと相関性高くてドリフトもし易い機材が欲しいな~

という方なら、10Nm以上のトルクを持つハンコンと、アルミフレームコクピットが推奨です。

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・CAMMUS DDWB Bundle 115,000円(海外公式サイト価格)

・自作アルミフレームコクピット 6~80,000円

※画像は既製品のStrasse SpeedMaster RF

 ⇒合計:18~200,000円くらい。

DDWB 15NMはもう、とにかく安い。性能を考えたら、この値段で売っちゃいけないレベル。

実車のラフィットに似たクイックリリースも剛性感あり、格好いいです。

アルミフレームは商社のMisumiさんが、量り売りしてますし、設計支援ソフトも優秀です。

設計が面倒な人は、上記のStrasseや長谷川工業さんのDORAPOJI辺りの既製品を買うのが無難でしょう。

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シートは適当な中華製とかなら2万ちょっとでフルバケが買えると思います。

 

⑤考えうる最強の環境を欲しい人

そんな装備で大丈夫か?一番いいのを頼む(死語)なら、これくらいブッコミましょう!

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・Simagic Alpha U 149,980円

・Simagic GT1-SR 51,980円

・SRP GT-R 3P 150,000円(海外公式サイト価格)

・自作アルミフレームコクピット 6~80,000円

 ⇒合計:42~440,000円くらい。

ここまでやれば、もう怖いものは無いと思う。

Simagicは中華メーカーですが、高い品質と商品力を誇る、実力派です。

ぶっちゃけ、私が触った感じ、もうFanatec辺りは超えた高級品ブランドだと思いました。

またSRPはスペインの高級SIMペダルメーカーで、実車らしい油圧感が味わえるのが特色。

この金額をゲーム機に投入するのかよ。。。と思う気持ち、よく判ります。

でも、軽自動車より安く、最高の環境が作れるじゃん!というのも、また真理なのです。

 

今回選考から漏れた機材について

上記のセレクトに関して、皆様の異論、反論多数あろうかと思います。

思いつく限りでも

いやいや、DDの最高峰はOSW (Simcube)でしょう! とか

MOZAの方がユーザー層が厚くて、セッティング情報が多いぞ! とか

モーションシムが入ってないじゃないか!やりなおし!! とか

究極のSIMペダルはHeusinkveldだろ!! とか

 

お怒りはごもっともです。

かしこみかしこみ申す。この地に塚を築き貴方の御霊をお祀りします。恨みを忘れ静まりたまへ。

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前述の通り、最大の評価基準はコストパフォーマンスと、私の周囲で聞ける評判です。

使ってる人が身近に居ないのに、56万円もするSimcube Ultimateを、おすすめです!とは言えませんし、実際に使ってみての細かなレビューは、かなり使用者によってバイアスが掛かると感じてます。

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また、モーションシムについては、レースSIMのあるべき未来像だと思っていますが、軽く数百万円する機材ですし、アレを置ける住宅環境をお持ちの方はかなり限られていると推測し、今回は敢えて外しました。

(単に私の勉強不足でもあるのですが・・・。)

 

このオススメセットが正解だなんて、私も思ってません。

是非この文章をきっかけに、貴方にとって最強のSIM環境を考えるきっかけになれば、嬉しいです!

 

それでは良いSIMライフを!!

AssettoCorsaしませんか?2023年冬。

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●はじめに

 全ての、そして未来のシムレーサーの皆様、こんにちは。

 PCレースSIMに興味があるけど、何を揃えたらいいか判らない。

 または既に持っていて、友達にも勧めたいけど、どれを買わせれば。。。

 なんて方々に向けた、レースシム入門の為の最低限必要な投資の目安として、この文章を贈ります。

 

 ここでは、下記3パターンの人物像を想定しています。

 ①とりあえずどんなものか触れてみたい人

 ②SIMでやりたいことが明確になっている人

 ③最低限の予算でとりあえず動く環境が自宅に欲しい人

 

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 まず①の方については、第一歩として是非、SIMショップやショールームに足を運んでみてください。

 かなり遠方となる方もおられると思いますので無理にとは言いませんが、やはり実物に触れるのが一番です。

 また専門店さんの知識は豊富ですので、自分の思い描く理想に近づく、最短距離になると思います。

 関東の方は、GAYAショールームが実機もメーカー種類も多くて、便利でしょう。

https://dele.io/pages/dele-racing-showroom

 

 次に②の方、実に素晴らしいです!!

 過去に実車で遊ばれていたか、既にSIMショップや友人の環境などで、SIMを経験されているのかもしれませんね。

 目標が明確なら、とにかく突き進むのみです。特にドリフトがやりたい方や、実車同様の環境を揃えたい人は、初めから要求される機材レベルも高くなる傾向にあります。

 平気で40~80万円の高額予算が掛かりますので、頑張って貯金するのが、結果的に最短ルートです。

 以下の文章は全部無視しましょう(笑)

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 そしてお待たせしました③の方!!

この文章は、貴方のために書かれたものです。

 人見知りでショップ行くの怖いなって人も、いるかと思います。

 あるいは友達から誘われたけど、全然見当が付かないってパターンもあるかもしれません。

 お金に余裕がない学生さんの場合、初期投資はなるべく抑えたいですよね。

 私個人の思いとしては、なるべく初期投資リスクを下げ、もし気に入らなければ手離れのいい方法を紹介して、SIMレーシング入門の敷居を下げたいと考えています。

 是非以下を参考に、第一歩を踏み出してみてください。

 

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●SteamでAssettoCorsaを購入しよう

 アセットコルサは2014年に発売されたイタリアのKunos社製のレースシムです。

 元気の良いFFB表現と、流麗なグラフィック、そしてModの拡張性の容易さがウケけて、もはやレースシムのデファクトスタンダードと言っていい広がりを見せています。

 そしてもう一つの魅力は低価格。なんと全てのDLCを含んだアルティメットエディションでも、年に何回かあるSteamのセールで90%OFFの1000円程度で購入できます(笑)

 他にも素晴らしいレースシムは多数ありますが、裾野の広さと動作環境の要求の低さなど、万人向けにお勧めできるのは、これに他を置いてありません。

 なお、Modの入れ方やオススメModなどは、ググれば腐るほど出てくる(笑)ので、こちらでは割愛します。

 

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●想定する最低限の環境とは

 中程度の画質設定で、CSPやSolなどのModを導入したアセットコルサが、オンラインでFull HD 1画面で60FPSを維持できる環境、と定義します。

 2画面以上は要求性能の乖離が大きく、GPU価格が高騰している昨今では予算も高くなりがちです。

 また画質についてですが、超美麗なグラフィックはPCレースシムの本質ではない、と私個人としては考えています。

 ある程度のリアルな映像表現も大事ですが、それだけを追求するならPS5買ってGT7で遊ぶのが1番手っ取り早いと思います。

 コンソール機にはない、リアルな挙動と、選択肢豊富なSIM機材、無限にコースや車を追加できるModの存在こそ、PCレースSIMの最大の魅力でしょう。

 

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●まずはパソコンを用意しましょう

 ノートパソコンでもいいですが、CPUに内蔵されたグラフィック機能では、まずマトモに動作しないと思ってください。

 最低でも、GeForce GTX1650以上、またはRadeon RX6400以上のGPUを狙いたいですね。

 CPUは割と何でもいいのですが、新たに組むなら第10世代のCore i5以上、または Ryzen5 2000番台以上が目安になると思います。

 次にストレージですが、可能ならM.2 SSDで、最低でも500GB以上用意しておきたいです。

 なんだかんだでModを入れるとそれぐらいは必要になります。

 

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 ・・・ここまで書いてて気づいたのですが、上記の最低ラインのPCを用意するのならば、フリマアプリや中古PCショップで程度のいい中古PCを購入するのが一番手っ取り早いです。大概OSも付いてますし。

 拡張性を考えるとミニPCは避けたいですが、たぶん3万円程度を見込めばATXサイズのデスクトップ機が十分入手可能でしょう。

 

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●モニターの選び方

 これは割と何でも良いです。何ならリビングのTVにHDMI入力でもOK(笑)

 新たに用意するなら、画面サイズはなるべく大きいに越した事はありませんが、市場流通量が多く安価な27インチクラスの液晶を買うのが無難だと思います。特にゲーミングモニターとかに拘らなくていいです。

 普通に60FPSのフレームレートが出てれば走れますし、最低限度のラインだと思います。

 あまりに古くて応答速度も遅いモニターだと、操作に対しての挙動がワンテンポ遅れて気持ち悪いかもですが。

 

●そしていよいよ。ハンコンを選ぼう

 アセットコルサを楽しむのに、FFB付きのハンドルコントローラーは、必須と言って良いです。

 FFBとはモーターの反力によってコーナリングの抵抗感や路面の振動などの情報をユーザーに伝える機能の事になります。

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 安価なものならドライビングフォースGTが1万円前後で買えますし、できれば2万円程度で買えるG25以上の中古ハンコンを、フリマアプリなどで見つけましょう。

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 G27だと現時点で弾数も多く、また3ペダルとHパターンシフトが付属するのでマニュアル車の運転が楽しめるほか、コクピットに本体とペダルをボルト留めできるので割と使いやすいです。

 古い製品ですので動作不良品を避ける選定眼は必要ですが、案外、修理方法もネットに転がっていますよ。

 逆に、少しでも余裕がある方は、初めからダイレクトドライブ(DD)を購入することをお勧めします。

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 Moza R3やR5、Cammus C5などはだいぶ価格帯を下げてきていますし、Moza R9も性能を考えれば数年前では考えられない程のバーゲンプライスです。

 ギア駆動のG29と比べて、FFBの表現力豊かで静穏なDDの魅力は、全モデルで共通です。

 またSIM機材全般に言える事ですが、リセールも高いです。万一気に入らなかったら、フリマアプリで流せばダメージは最小限。この考え方が結構重要です。

 

●そして一番重要な・・・

 最後にコクピット。これが非常に悩ましい。

 なぜなら、あなたの居住環境次第で、どのような選択肢も取れるからです。

 同時に、レースシムにおいて、コクピット以上に重要なアイテムもないと思います。ちゃんとしたドライビングポジションで、ハンドルやペダル操作を正確にできるかどうかは操縦感覚のリアルさや、運転自体の面白さに直結します。

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 最も手軽な方法としては、プレイシート社製のチャレンジ辺りを買うのが、折り畳めるので場所をとらず、後々ステップアップしたとしても、サブとして持っていて損のない選択だと思います。

 他にも高い剛性を謳う鉄製の既成コクピットが市販されていますが、そちらは人を選ぶと思います。

 なぜなら強度や微調整のし易さではアルミフレームには敵わず、コストもさほど安くなく、更に問題なのは分解しても部品一つ一つが大きく、フリマで放出時に送料が高くつくこと。結果的に投資リスクが高いと思います。

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 本気でやるなら、初めからアルミフレームで自作しましょう。それが一番安くて、調整可能で、タイムも向上します。

 設計が面倒であれば、幾らでも既製品が見つかりますよ。

 

●最安構成の予算目安

 上記のイメージで最低限の環境を構築した場合の概算は以下の通り。

  パソコン: 中古で 30,000円

  モニター: 適当なの 20,000円

  ハンコン: 中古G27で 20,000円

  コクピット: プレイシート 30,000円

  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

          合計: 100,000円

 トータル10万円。既にPCがあればハンコンとシートの5万円を出せるかどうかが、貴方がSIMを始められるかどうかの分水嶺になるでしょう。想像したより高かったですか?安かったですか?

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●おわりに

 繰り返しになりますが、今回ご提案した内容は、最低限必要な環境を、最低限の予算でそろえた場合。を想定したものであり、これを買えば間違いない!などとは天地がひっくり返っても申しません。

 当然、これでSIMを始めたら、色々な不満が出る事でしょう。

 ハンコンの動作音はうるさいし、角度検知ペダルの違和感もきっとあるでしょう。

 AI車を増やせばFPSはガタ落ちするし、オンラインで夜の首都高を走れば、フリーズするかもしれません。

 ですが、まぁ、そんなもんです。安定と高画質に耐えるPCと、高性能ハンコンと、高剛性コクピットを揃えれば、平気で40万円オーバーの金額が必要ですから。

 それの1/4以下の予算で、触りだけでも体験できるとしたら、結構お得なんじゃないかなぁ、と私は思います。

 また、そこを1丁目1番地に、どこを変えればどれだけ体感差があるのか、を趣味として追及するのも案外楽しいものですヨ。(そうして今に至るのが私です。トータルの出費は恐ろしいことになってますが…)

 これも繰り返しですが、欲しい環境や憧れの機材が決まっている人は、余計な出費はせずに頑張って貯金して、まっすぐに第一志望の環境を揃えるべきです。それは間違いありません。

 あくまでSIMは趣味です。どの環境が正しいとか偉いとかではなく、ご自身の環境やご予算に併せつつ、各々のアプローチで楽しめれば、それが一番いいのではと思います。

 最後に、SIM沼へようこそ(笑)

 それでは楽しいSIMライフを!

私のレースゲーム履歴書

Nigel Spencer(ないじぇる・すぺんさあ)こと、私のこれまでの人生で触れてきたレースゲームについて振り返ります。


チラ裏レベルの内容ですが、皆さんの記憶を思い起こしながら楽しんで頂けたら嬉しいです。

 

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マリオカート64 (Nintendo64)

家にゲーム機がなかった小学生時代、友達の家で遊ぶのが好きだった。やり込む時間は無かったけど、スマブラとかの格闘ゲームゼルダとかにRPGより、自分はこーいうのが好きなんだなぁって何となく自覚した。

 

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電車でGoに付いてきたSide by side (PS)

中学生になってPS2を買ってもらったので、中古で安いソフト買って遊んだ1つ。

当時はクルマより飛行機(特にエアロダンシング4、今でももう一回遊びたい)や電車系シムが好きだったけど、サイドバイサイド体験版はよく出来てて、ギア変速ってものがある事を初めて意識した。

 

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グランツーリスモ2 (PS)

これも中古で買ったと思う。収録車両多すぎてよく分からん状態だったけど、はじめて曲がるためのブレーキングを意識したゲームだったと思う。結果、GT6まで買い続けるキッカケに。

高校時代にギークな友人がノートPCのエミュレータでGT2動かしてたのが懐かしい。合宿とかで一緒に遊んだ。

 

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グランツーリスモ3 (PS2)

GT2でドライブシムの面白さに触れてから、初めてやり込んだGT。シアトル市街地で、ロータス99っぽい架空F1マシンに乗るのが好きだったな。中古車ディーラー回すのも楽しかった。

 

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LeMans 24Hour (PS2)

中学の友達が、GTばっかやってないで、これもやってみたら?と貸してくれた。映像は綺麗じゃ無かったけど、タイヤや燃料の消費や、車両の破損表現、時間経過、天候変化のダイナミックさに触れて、感動した記憶。

プレイ時間は少ないけど、大きな影響を貰った。

今でも世界最大のレースイベントはルマンだと信じてる。

 

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コリンマクレーラリー2 (PS2)

ラリーゲームも少しかじった。余りに難易度高くて、心折られたんですが。。。今でもラリーゲーが上手な人は尊敬します。プレイ時間は短かったのにかなり印象が強くて、マクレーが亡くなった時はショックだったな。

 

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グランツーリスモ4 (PS2)

発売日に買って、まさに骨の髄までしゃぶり尽くした(笑)

いま思うと稚拙なシミュレーション挙動だったけど、NSX-Rで鈴鹿サーキットをひたすらに走り込んだ。タイムアタック好きの萌芽が芽生えた瞬間。

後述のGTフォースで、初めてハンコンで遊んだゲームでもある。

 

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グランツーリスモ5 (PS3)

PS3の映像はどれだけ綺麗なんだろう?という当時の最適解だった。オンラインレースの面白さに初めて触れたのも今作。沢山のレース友達が出来たし、オンライン耐久レースなんてのも参加した。収録コンテンツも良くて、TopGearテストトラックも最高の出来だった。

 

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初代GT Force

大学自動車部のサークル棟に置かれてたのを見つけて、GT4でメンバーと遊んだ。180°しか回転しないのに妙に楽しくて、後にこの体験がG27を買うことに繋がる。

 

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Logitech G27

秋葉原のPCショップArk!でDirtのデモ用に置かれてたG25に一目惚れ。後継モデルだったG27をバイト代握りしめて買った。少しでも安く買いたくて海外オークション代行使って北米のLogitech版を買った。

軸ズレ、ペダル不調、シフトブーツ破れ、クランプ折れと、凡ゆる故障や破損が起きたが、その度ネットのTipsを拾っては直して、ゾンビの様に延命させた。よく働いてくれたと思う。

 

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グランツーリスモ (PSP)

いつでもどこでもグランツーリスモが遊べる!のは革命的だった。アドホック通信で、リアルに目の前にいる友達とレースする感覚は他にはない面白さだったかも。操作はPSPのスティックが微妙でかなり難しく感じた。個人的にバレンシアサーキットが入ってたのが良かったな。

 

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グランツーリスモ6 (PS3)

自分が遊んだ最後のグランツーリスモ。グラフィックも収録車種も素晴らしかった。。。オンラインで出来た友達とリアルイベントも出来た。でも回線トラブルも多くて、フラストレーション溜まった。

社会人になって忙しくなっても、お気に入りの一台でニュル北コースを流すのが1日のルーティンだった。サントラも良くて、良くBGM代わりに流してた。

今でも子供達と遊ぶ用に稼働中。

 

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TDU2 (PS3)

多分PS3で1番リアルクルマ好き友達とハマった(笑)

クルマの内装色まで選べる変態システムに、ペントハウス買って家具まで置ける謎シミュレーション。

イビサ島のマップがスケール凄すぎた。。。

もう少しオンラインの機能が強ければ、神ゲーになれたんじゃないかと今でも思う。

 

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GrandPrix Legend (PC)

大学時代3Dゲームが動かせるスペックのPCを自作したので友達からデータ貰って遊んだ記憶。

画質は粗かったし、車種やコースは限られてたけど、そのリアルな挙動とFFB表現に震えた。

 

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GTR2 (PC)

PC SIM凄いなと思って、当時流行っているソフトを調べた結果、辿り着いた。グランツーリスモの比にならないリアルなセッティング項目と、迫力のあるサウンド、そしてモリモリと効いてるFFBに、夢中になった。

今でもあの内容とクオリティがGeForce GTS250とかで動いてたの凄くね?って思う。まさに名作。

 

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Race07 (PC)

SIMBINすげぇ!と更に手を出してみたWTCC 2006年シーズンの公式ゲーム。これもハマった。ツーリングカーでマカオ・ギアサーキットを走るのは爽快だった。その影響で、当時のE90 320iセダンやCL7アコードが大好きです。

コンテンツ水増しの後継ソフトであるRace OnやGTR Evolutionも買って遊んだなぁ。。。

 

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イレクターコックピット

社会人になって、実家を出て、自由に出来る空間が出来たのでホムセンのイレクターパイプで組んだ。通称703コックピット。永らくの相棒だったけど結婚して引っ越したアパートに置き場がなく、物置の肥やしに。。。

でも、後にひょんなことから復活して魔改造される事になる。

 

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Forza Motorsport 6 (XBox One)

永らくグランツーリスモを楽しんでいた僕は、GTSportとPS4も当然買うものと思っていた。しかし、PS4にはG27はライセンスされないという事実に、なぜ長年の相棒を見捨てるんだ?とブチ切れ。その予算で怒りに任せてXBox Oneを買った。

ForzaもG27は対応してなかったので、結局パッドで遊んでたが、箱のコントローラはトリガーの操作が容易で、結構走らせやすかった。

 

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Forza Horizon 2&3 (XBox One)

ネットサービスが打ち切られたTDU2で遊んでいた友達と、代用品として一緒に購入した。クルマの車種や改造範囲とかはTDU2よりイマイチだったが、欧州やオーストラリアのマップは美麗で、用意されてるイベントも結構面白かった。特に鬼ごっこ(笑)

箱庭ゲームって良いよね。。。

 

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Project Cars 2 (XBox One)

挙動や映像がリアルだと聞いて、購入したが、箱のパッドで遊ぶにはあまりに玄人志向すぎて、私にはマトモに扱えなかった。のちにPCに移行したので、買い直そうかなぁと思っていたら、販売終了に。。。惜しい事をした。

 

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Forza Motorsport 7 (XBox One)

FM6が素晴らしかったので7は期待して発売日に買った。。。が、ガワが同じようでいて内容は別物のアーケードゲームになっていてガッカリした記憶。

この頃には仕事もプライベートも忙しくなって、XBoxを起動することも殆ど無くなり、フェードアウト。

結局XBoxは売り払ってしまった。

 

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AssetoCorsa (PC)

結婚して、子供ができて、家を買った。充実していたがクルマ趣味にかけられる時間も金も無かった。自分の書斎が持てた時、真っ先に思ったのは「またレースゲームしたいな」という願望。

そんな折、大学の先輩からお薦めされたのがアセコルだった。1000円で買えるレースSIMとかマジか!?

眠っていたG27とコクピットを掘り起こし、僅か19インチの画面と貧弱なパソコンで起動した。それ以来もう夢中で遊んだ。

以来、第二子が産まれて育休とった時も、妻が精神不安定な時も、自分が鬱になった時も、そして職場が変わっても、アセコルは変わらずに自分の支えとなり、趣味の最上位に君臨し続けている。このSIMに出会えて良かった。

 

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TrueBrake

レースSIMを始めて、やはり違和感を覚えたのがブレーキの操作感だった。仮にも大学自動車部でジムカーナ等のモータースポーツに触れた自分だが、ゲーム内でブレーキ入力を理想的にしようとしても、あまりに実車と操作感が違いすぎる。。。いろいろ調べてたどり着いたのが、G27ペダルを簡易ロードセル化するこのキットだった。

英国から郵便で送られてくるのが待ち遠しくてワクワクしたのを覚えている。

その効果は抜群。タイムは目に見えて縮まり、運転がとんでもなく楽しい。以来、人にSIM機材を勧める時は、ロードセルペダルは必須だぞ、と言い続けている。

 

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DirtRally 2.0 (PC)

Steamのセールで500円ぐらいで買えて、ビックリした。インストールしたら必要容量のデカさに更に驚いた(笑)

前述の通りラリーゲームに苦手意識があるので余り起動してないけど、コースの出来や運転の楽しさはピカイチだと思う。

もう少しVRが最適化されてると良かったんだけど。。。

 

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rFactor2 (PC)

アセコルにハマって、同じくらい有名なrF2にも手を出した。まぁ、UIは難解な上、バグが多すぎて起動してコースを走れるまで、とんでもない時間が掛かったのだが。。。Studio397のこの辺のセンスは壊滅的だと思う。

挙動は素晴らしい。タイヤのゴム感が感じられたSIMはrF2をおいて他にない。フォーミュラで鈴鹿を走った時、1番説得力のあるFFBを返してくれるSIMだと思う。

 

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AssettoCosa Competizone (PC)

アセコルのGT3スピンオフという事で購入した。マシンの再現度やサウンドの迫力は脳汁が出るほど作り込まれてる。でもピレリタイヤの挙動あまり好きじゃないんだよなぁ。。。

でも1番良かったのは、Twitterでユーザー有志がオフラインタイムアタックイベントを企画してくれていた事。

超絶技巧なトップランカーの走りを学びつつ、自分の拙い走りにも暖かいコメントをくれる仲間の存在が、走りに目的意識を与えてくれて、練習のモチベーションに繋がった。本当に感謝しかない。

 

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Automobilista 2 (PC)

評判の良いSIMは色々試したくて購入した。

VRとの相性が抜群に良く、要求スペックは然程高くないのに、サーキットの空気感まで味わえるMadnessエンジンは、本当に凄いと思う。

でもクルマの運転が超絶難しいんだよなぁ。。。ハンコンの設定も上手くいかなくて詰みゲーになってる。

 

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Logicool Driving Force GT

友達にG27を譲って本格的機材を買おうと決心したが、金がない。。。資金が貯まるまでの繋ぎとして、フリマアプリで7千円で購入した。

オモチャっぽい外観から、もっと安っぽいFFBを想像していたが、絶対的なパワーは兎も角、表現自体はG27と比べても悪くない。

時折PS3に繋げて、子供達とGT6を遊ぶのに活躍している。

 

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Fanatec Podium DD2

G27で10年以上遊んで、まぁ減価償却は出来ただろうと思ったし、そろそろ本格的な機材が欲しいなと思っていた。某SIMショップでSimagicに触れ、DDやべえな!となり、MOZAやらCAMMUSやら低価格で高品質なDDが市場に投入された。さて、どれを買おうかなと物色していた時、同じくSIM沼にハマった友人が、機材を買い替えるので譲ってくれるという。

一にも二にもなく飛びついて、気づけばアルミフレームの強靭なコックピットと、Fanatecエコシステムが構築されていた。。。

友人の志向するドリフト向きの機材ではなかった様だが、フォーミュラや旧車も好きな私にとっては、25Nmという最大トルクスペックは、要求に合致していると思う。

末長く大切に使って行きたい。

レースSIMとは何か?

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本ブログのテーマであるところのレースSIM。

皆さんはどの様なイメージをお持ちでしょうか?


・やってるよ!楽しいよね!!

・コロナ禍で流行ってたけど、もうオワコンでしょ?

・時代の最先端を行くeSportsの一大ジャンル?

・あのYoutuberがやってた、楽しそうなレースゲーム?

・高級機材ばかりでお金が掛かりそうな、大人の世界?

・いい大人がゲームで遊んで、みっともない?

実車でサーキット走るのに勝る体験などない?

・あのグランツーリスモってゲームでしょ?

 

。。。ポジティブもネガティブも、多様な御意見あるかと思います。

 

どちらにせよ、こんな場末の、弱小ブロガーが書いた文章を読んでいる貴方はきっと、少なからずレースSIMへの関心がおありとお見受けします(笑)


ですから、この文章ではそんな皆様と一緒に、レースSIMの定義とは何か?そしてレースSIMが存在する意義は何か?という事を考え、私の意見を述べてみたいと思います。

 

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まず私個人の見解から申し上げますと、

レースSIMとは

①少なくとも現実の車両挙動を再現する事を目指し

②ハンドルやペダルなどの現実同様の入力機器を介し

③仮想現実世界の自動車を操縦する事で

モータースポーツを実現する手段

だと考えます。


ですから、恐らく世界中で最もプレイヤー人口の多いグランツーリスモForza Motorsportシリーズは、一部がレースSIMに該当するのではないでしょうか。


そう、ハンドルコントローラ(以下、ハンコン)を使っていれば。です。

 

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別に、ゲームパッド(以下、パッド)でのプレイを否定するつもりはありません。

パッドの手軽さが、ユーザーにとっての敷居を下げることは良い事ですし、パッドで世界的ランクのプレイヤーが居ることも承知してます。アレで上手に運転できるのは単純に凄い技術だと思います。

でも、それはそれ。

 


貴方が多少なりとも現実のクルマを運転したことがあれば、ハンコンとパッドのどちらがクルマの操作入力デバイスとして自然であるかは、問うまでもないでしょう。

どれだけ上手に扱えたとしても、パッドはハンドルとペダルの代用品です。

パッドで動かす現実の乗り物は、精々が出来損ないの潜水艇くらいのものです(笑)

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冗談はコレぐらいにして。


レースSIMを、シミュレーションたらしめるのは、やはり現実のクルマの運転に類似性を感じられるかどうか、それの一点に尽きると思います。


一方で、挙動という面では、アーケードスタイルの代表格であるリッヂレーサーや、マリオカートForza Horizonなどは、単にレースゲームと呼ばれるべきで、SIM要素は薄いです。

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それらが目指しているのはある意味現実以上の爽快感や全能感、現実にはあり得ないギミックによる快感を得ることだと思います。

一方でレースSIMが追求するべきは、あくまで現実と同じか、それに似ているかどうか、でしょう。


では、レースSIMは現実と同じになるのか?

それは明確にNo!だと考えます。

たとえ似ていても、どこまでも現実は現実であり、SIMは SIMです。


ではSIMは何のためにあるのか?


ある意味で、SIMは現実の代用品でしかないでしょう。

やはり現実の運転は楽しいです。

回転数合わせをしてギヤを入れる快感も、タイヤの溶ける匂いも、気まぐれな天候も、時にはトラブルも、モータスポーツを構成する要素は無限にあり、全てがかけがえの無いものだと思います。

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だからと言って、SIMは無価値でしょうか?


私はそうは思いません。

見方を変えれば、SIMは現実のモータースポーツを超える体験を我々にもたらします。


例えば、プロのレーサー達が、ヘルメットも被らずに、その表情とリアルな発言を配信するレースが見られるのは、レースSIMならではの魅力です。


また、一般人ではどう足掻いても乗れない高価で希少なクルマに乗って、貸切の鈴鹿サーキットを全開走行するなんて、まずプロだって自由に出来ることではありません。


練習時間に縛られることだってありません。

タイヤ代や燃料代も気にせず、徹底的に納得するまで試し、工夫しながら、時には命を危険に晒すほどの危険も顧みることなく、研究と鍛錬ができるのはSIMの世界ならではの特権です。


さらにSIMは家にいながら、世界中の友達やライバルと繋がれます。それはレベルの高い競争を生みますし、逆に気軽に、遠方のクルマ好き友達とディープに繋がるコミュニケーションの場にもなり得ます。

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まだまだ、レースSIMの可能性は無限大でしょう。

そんな世界に、もっともっと気軽に人々が参加できる様になれば、そのコミュニティが強化され、競技として更に高いレベルに到達できるでしょうし、その中から現実のモータースポーツの扉を叩くキッカケを貰う人達が今後も出てくるかもしれません。


近年の技術的進歩により、ある程度のレベルには来たとはいえ、私はまだまだレースSIMの進化は発展途上にあると考えます。言い換えれば、その進化を今まさに目の当たりにし、体験出来るかも知れない、とても幸せな時代に生きているとも感じています。


現時点での運転の上手い下手や、用意する機材の高い安いは、ぶっちゃけどうだっていいのです。

楽しんでやっていることは、いつか自ずと上達していきますし、例え才能がなくたって経験から得たものは消えません。

貴方がレースSIMという世界に飛び込んで、その魅力や時には不完全さも、一緒になって楽しめれば、それが一番じゃないでしょうか。


ここまで読んでくださった貴方なら、きっとその素質があると思います。


改めて問います。

レースSIM、初めてみませんか?

blogを始めました。

初めましておはようございますこんにちはこんばんはご機嫌よう。

 

X(twitter)だと書き切れなかったり、埋もれてしまうアレコレを記録しておく書庫として、はてなブログを始めました。

 

主にレースSIM関連について、私が思ったことやPCや機材の設定の備忘録を兼ねて書いていくつもりです。不定期更新でのんびりやっていきたいと思います。

 

どうぞ宜しくお願いします。