古今東西、SIMレーサーの皆様こんにちは!
前回は、健康で文化的な最低限度のSIM生活の為の環境づくりをご提案いたしましたが、ステップアップを考慮している方や、初めから高いレベルを求める人への参考情報は何かないかと思い至りまして。。。
今回はナイジェル流、ステップ別SIM機材セレクションをお送りいたします。
評価軸は、客観的なコストパフォーマンスと私周辺で聞く評判です。
ご紹介した以外にも沢山の機材が世の中には存在していますが、
比較的日本でも入手しやすいものを中心に構成しました。
なお、各製品の価格は、執筆当時(2023年12月中旬)調べになります。ご容赦ください。
また、機材を繋げるPCやモニターは含まれていません。別途ご用意ください。
それではお楽しみいただけましたら幸いです!
◆中古でもいいからとにかく安く始めたい人
のめりこむかどうか判断が出来ない最初のうちは、なるべく予算を切り詰めたいもの。
初期投資を抑えつつ、もし飽きて手放したくなっても処分が簡単そうなチョイスを意識しました。
・Logicool G27(中古) 20,000円
・Playseat Challenge 30,000円
⇒合計:50,000円くらい。
前回の記事でご紹介済みの内容ですね(笑)
この価格で3ペダルとHシフターも付いてます。
またブレーキを簡易ロードセルに改造出来るキットもあったりします。(元に戻すのも簡単ですよ)
ネックを挙げるとすれば、Logicoolの製品は信頼性設計に乏しいので、いろいろ故障するんですよね・・・
最低でも、機械いじりや、電化製品の修理経験がある方の方が、ストレスは無いかもしれません。
②新品でとにかく安くDDハンコンが欲しい人
中古は気分良くないな、修理する手間はかけたくないな、という方の最安構成はこちら。
拡張性を無視すれば、これだけでもかなり快適に遊べると思います。
・CAMMUS C5 Bundle 50,000円(海外公式サイト価格)
・Playseat Challenge 30,000円
⇒合計:80,000円くらい。
この値段でFFBモリモリの5NmクラスのDDセットが買えるなんて、いい時代です。
デメリットは拡張性がほぼゼロであること。ハンドル交換とかはできません。
また、角度検知式2ペダルは、不満が出ると確実にゴミ箱行きになりますね。
③発展性も考慮しつつ、予算を切り詰めたい人
将来的に好きな形状のハンドルに換えたり、トルクアップも狙いたいけど、
出来るだけ低い予算からスタートしたいな、という方はこちらがオススメです。
・Fanatec CSL DD 30,000円(公式バンドルセール)
・Fanatec CSL SW P1 17,900円
・Fanatec CSL Pedals 10,500円
・Costick Strasse RCZ01 59,800円
⇒合計:120,000円くらい。
ハンドル交換可能な5NmクラスのDDベースが、公式のバンドルセールで3万円で手に入りますよ!
更に+30,000円を上乗せすれば、8Nmのトルクとロードセルペダルに性能アップ可能です。(買い方注意)
性能アップ後の出力を見据えると、そろそろ剛性のあるコクピットが欲しくなりますね。
RCZ01は格好いいセミバケが付いて、オプションも多彩ですので、末永く遊べます。
ここまで出費すれば、まず大概の人は満足するし、過不足ないと思いますね。
気になるとすれば、CSLペダルのロードセルブレーキは踏み心地ガチガチのハード系なので、市販車的ではないかも。
④コスパ良く、本格的な機材が欲しい人
実車も結構乗ったし、リアルと相関性高くてドリフトもし易い機材が欲しいな~
という方なら、10Nm以上のトルクを持つハンコンと、アルミフレームコクピットが推奨です。
・CAMMUS DDWB Bundle 115,000円(海外公式サイト価格)
・自作アルミフレームコクピット 6~80,000円
※画像は既製品のStrasse SpeedMaster RF
⇒合計:18~200,000円くらい。
DDWB 15NMはもう、とにかく安い。性能を考えたら、この値段で売っちゃいけないレベル。
実車のラフィットに似たクイックリリースも剛性感あり、格好いいです。
アルミフレームは商社のMisumiさんが、量り売りしてますし、設計支援ソフトも優秀です。
設計が面倒な人は、上記のStrasseや長谷川工業さんのDORAPOJI辺りの既製品を買うのが無難でしょう。
シートは適当な中華製とかなら2万ちょっとでフルバケが買えると思います。
⑤考えうる最強の環境を欲しい人
そんな装備で大丈夫か?一番いいのを頼む(死語)なら、これくらいブッコミましょう!
・Simagic Alpha U 149,980円
・Simagic GT1-SR 51,980円
・SRP GT-R 3P 150,000円(海外公式サイト価格)
・自作アルミフレームコクピット 6~80,000円
⇒合計:42~440,000円くらい。
ここまでやれば、もう怖いものは無いと思う。
Simagicは中華メーカーですが、高い品質と商品力を誇る、実力派です。
ぶっちゃけ、私が触った感じ、もうFanatec辺りは超えた高級品ブランドだと思いました。
またSRPはスペインの高級SIMペダルメーカーで、実車らしい油圧感が味わえるのが特色。
この金額をゲーム機に投入するのかよ。。。と思う気持ち、よく判ります。
でも、軽自動車より安く、最高の環境が作れるじゃん!というのも、また真理なのです。
今回選考から漏れた機材について
上記のセレクトに関して、皆様の異論、反論多数あろうかと思います。
思いつく限りでも
いやいや、DDの最高峰はOSW (Simcube)でしょう! とか
MOZAの方がユーザー層が厚くて、セッティング情報が多いぞ! とか
モーションシムが入ってないじゃないか!やりなおし!! とか
究極のSIMペダルはHeusinkveldだろ!! とか
お怒りはごもっともです。
かしこみかしこみ申す。この地に塚を築き貴方の御霊をお祀りします。恨みを忘れ静まりたまへ。
前述の通り、最大の評価基準はコストパフォーマンスと、私の周囲で聞ける評判です。
使ってる人が身近に居ないのに、56万円もするSimcube Ultimateを、おすすめです!とは言えませんし、実際に使ってみての細かなレビューは、かなり使用者によってバイアスが掛かると感じてます。
また、モーションシムについては、レースSIMのあるべき未来像だと思っていますが、軽く数百万円する機材ですし、アレを置ける住宅環境をお持ちの方はかなり限られていると推測し、今回は敢えて外しました。
(単に私の勉強不足でもあるのですが・・・。)
このオススメセットが正解だなんて、私も思ってません。
是非この文章をきっかけに、貴方にとって最強のSIM環境を考えるきっかけになれば、嬉しいです!
それでは良いSIMライフを!!